フィリピン留学の健康は、出発前の準備と現地の病院と保険に分けると整理できます。出発前の準備は予防接種や薬で、現地では病気やけがをしたときの備えです。厚生労働省検疫所(FORTH)と外務省の案内と、学校の公式ページの記述をまとめました。確認日:2026年10月31日。
ひとことで
FORTH はフィリピンで受けておきたい予防接種として、A型肝炎・B型肝炎・破傷風・ポリオ・腸チフスを挙げています。外務省は十分な補償内容の海外旅行保険への加入をすすめていて、保険の加入を必須とする学校もあります。接種や薬の判断は、かかりつけ医や渡航外来に早めに相談してみましょう。
FORTH が挙げる予防接種
全体の流れは フィリピン留学ガイド にまとめています。ここでは病気とけがに絞り、公的機関が書いていることを引きます。
この記事は医療の助言ではありません。接種や薬が必要かどうかは、かかりつけ医や渡航外来に相談して決めてみましょう。
FORTH のフィリピンのページは、「受けておきたい予防接種」として A型肝炎・B型肝炎・破傷風・ポリオ・腸チフスを挙げています。狂犬病は「犬や野生動物との接触が予想される場合は推奨」、日本脳炎は「農村部に長期滞在する場合は推奨」と書いています。
ポリオは2019年に患者が発生し、WHO が渡航前の接種(追加接種を含む)を呼びかけていると書いています。黄熱は、黄熱の流行国から入国するときに国際予防接種証明書が必要です。
このページの更新日は2019年9月27日と表示されています。最新の推奨は、渡航外来で確かめてみましょう。
蚊・動物・水と食べ物の注意
FORTH は、雨季にデング熱が大流行することがあると書いています。WHO のデング熱の説明は、蚊に刺されないことで危険を下げられると書いています。特に日中に気をつけるよう案内しています。
マラリアについて FORTH は、都市部にはリスクがないと書いています。一部の地域を除く標高600m以下の地域では、一年中感染するリスクがあるとも書いています。リスクのある地域へ行く人は、マラリア予防薬について医師と相談するよう案内しています。
狂犬病は毎年死亡者が報告され、患者数は世界で上位5か国に入ると書いています。動物には手を出したり近寄ったりしないようにと案内しています。
A型肝炎などの経口感染症は雨季に患者が増える傾向があるとして、FORTH は次の点を案内しています。
- 生水や氷の飲用は避ける。ミネラルウオーターか煮沸した水を飲む
- 十分に加熱したものを冷めないうちに食べる
- 寄生虫の病気があるため、川などで水遊びをしたり手足をつけたりしない
現地の医療事情と緊急の連絡先
FORTH は、フィリピンの医療水準は都市部と地方の差が大きいと書いています。マニラ首都圏には近代的な設備を整えた私立総合病院があり、地方の病院は施設の老朽化が進んで衛生状態も悪いと案内しています。マニラには日本語の通じる診療所もあるようです。
外務省の安全対策基礎データは、全国共通の番号として警察・消防・救急の911と診療救急(フィリピン赤十字)の143を載せています。渡航前に外務省の「世界の医療事情」を必ず確認するよう案内しています。
薬について FORTH は、現地でも入手できるものの言語の問題や体に合うかが分からないと書いています。そのうえで、飲み慣れた常備薬を持参するのが安心と案内しています。
海外旅行保険:外務省の案内
外務省の安全対策基礎データは、保険に入っていなかったために治療や緊急移送で多額の出費を余儀なくされたケースが少なくないと書いています。
そのうえで、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをすすめています。FORTH のページにも「いざという時の旅行保険」の項目があります。
学校の公式ページに書いてあること
保険と体調不良の扱いは、学校ごとに書き方が違います。公式ページに書いてある内容を並べます。
- Well English Academy(ドゥマゲテ):現地で払う費用の表に、海外旅行保険を「個別加入」「必須」と載せています。
- Merise English Academy(セブ):留学中のけがや病気に備えて海外旅行保険への加入をすすめています。希望者には週1回の医師の往診があり、受けるにはキャッシュレス対応の保険が必要と書いています。校舎からタクシーで約10分の病院(Cebu Doctors’ University Hospital)には日本人スタッフがいる(ジャパニーズヘルプデスク)とも書いています。
- Target Global English Academy:日本語医療通訳サービスがある総合病院を案内していると書いています。
- B&D English School:病気になったときは、スタッフが病院に付き添って通訳を手伝うと書いています。
- Grandline(マニラ):「その他、必要になる費用」の項目に海外旅行保険を挙げています。到着後のオリエンテーションで、食事・買い物・医療機関・銀行・週末のレジャーを説明すると書いています。
申し込む前に学校へ確かめること
ここまでの内容を学校に聞くときは、次の4つを確かめてみましょう。
- 海外旅行保険の加入が必須か・個別に加入するのか
- 提携する病院の名前と、学校からの距離や行き方
- 病院にかかったときの費用の払い方(立て替えか、保険のキャッシュレス診療か)
- 夜や週末に体調が悪くなったときの学校の連絡先
次の一歩:学校の公式ページで保険と病院を確かめてみましょう
フィリピンの学校一覧 で気になる学校を選び、公式ページと問い合わせで保険と病院の扱いを確かめてみましょう。
出発前の段取りは 8週間前からの準備 に、治安は フィリピン留学の治安 にまとめています。全体の流れは フィリピン留学ガイド にまとめています。
出典
政府・公的機関
- 厚生労働省検疫所 FORTH:フィリピン(2026年10月31日確認)
- 外務省 海外安全ホームページ:フィリピン 安全対策基礎データ(2026年10月31日確認)




